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知っておけば怖くない!投資信託に関係するリスクとは

投資信託において、リスクとリターンは非常に密接な関係にあります。ハイリスクなファンドほど、リターンも大きい傾向があるからです。

しかし投資経験者でも「リスクが高い」と言われると、少し及び腰になってしまうものです。そこで必要なのは、備えるべきリスクを明確にしておくこと。備えるべきリスクが明確ならば、むやみに怖がる必要はないのです。

ここでは、国内投資と海外投資の2パターンに分け、それぞれに伴うリスクについて解説していきます。

公開日:

更新日:2023.04.01

国内投資の場合

国内を投資対象としている投資信託の場合、主に下記3つのリスクがあります。

<国内へ投資する場合のリスク>

  • 価格変動リスク
  • 信用リスク
  • 金利変動リスク

それぞれご説明していきましょう。

価格変動リスク

投資対象の価格が変動することで投資資産の価値が変動するリスクのことを価格変動リスクといいます。必ずしも価格が下落することだけでなく、価格が上昇したり下落したりする「値動きの幅」を意味します。一般的に、大きいリターンが期待できる投資対象では価格変動リスクも大きく、小さいリターンしか期待できない投資対象では価格変動リスクは小さい傾向があります。

信用リスク

投資対象の経営や財務状態、不祥事などの要因により、基準価額が変動するリスクを信用リスクといいます。主に債券や株式を投資対象とするファンドで発生しやすいリスクといえるでしょう。

金利変動リスク

金利の変動に伴い、基準価額が変動するリスクのことを金利変動リスクといいます。特に影響を受けやすいのが、債券を投資対象とするファンドです。金利が上がると債券価格は下がり、逆に金利が下がると債券価格は上がるという関係性があるためです。

海外投資の場合

海外を対象とする投資信託の場合、下記2つのリスクも伴うことになります。

<海外へ投資する場合のリスク>

  • 為替変動リスク
  • カントリーリスク

それぞれご説明していきましょう。

為替変動リスク

為替変動に伴って通貨の価値が変わり、基準価額が変動するリスクのことを為替変動リスクといいます。外国株式、外国債券、外国不動産などを投資対象とするファンドで伴います。円高になると基準価額はマイナスに、円安になると基準価額はプラスになるという影響があります。

カントリーリスク

投資先の国または地域の政治や社会不安によって資産価格が変動し、基準価額も変動するリスクのことをカントリーリスクといいます。新興国を投資対象とするファンドで比較的起こりやすいリスクといえます。カントリーリスクに備えるには、投資対象の国や地域がどのような状況にあるか、把握しておく必要があるでしょう。

【リスクを避けてリターンを得たい】ローリスク・ローリターン金融商品

「リスクがある」と聞くと、どうしても抵抗を感じるのが人間です。しかしリスクを負わなければ、リターンが生じることもありません。

ただ、どの程度のリスクを負うのかは、商品選択によってある程度コントロールすることができます。リスクを避けたい場合には、ローリスク・ローリターンな金融商品を選ぶとよいでしょう。ローリスク・ローリターンな金融商品例は、下記のとおりです。

<ローリスク・ローリターンな金融商品例>

  • 普通預金
  • 定期預金
  • 債券

ローリスク・ローリターンな金融商品の代表例は、皆さんおなじみの普通預金・定期預金です。普通預金・定期預金は元本が保証されており、預けているだけで定期的に利息を受け取れます。市場の変動を受けて急に残高が変動することもありません。万が一、預け先の金融機関が破綻した場合でも、預金保険制度により一定額まで保護されます。つまりリスクが非常に低い金融商品なのです。その分、普通預金のリターンは小さくなっています。

このようにリスクとリターンは相互に関係しているので、それなりのリターンを得たいならリスクのある商品を選ぶ必要が出てきます。ローリスクで投資したい方におすすめなのが、日本国内の債券を投資対象としている投資信託です。

ローリスク・ローリターンで代表的な投資信託とは

債券とは、国や自治体、企業などが必要な資金を投資家から借りるために発行する証券のことです。国内外の債券を投資対象とする投資信託の中には国や地方自治体のみを投資対象としているものもあり、比較的リスクを抑えやすいという特徴を持っています。

国内債券よりも海外債券のほうがリスクは高く、その分リターンも大きくなりやすいです。どの程度のリターンを望むかは投資方針によって異なりますので、下記ページ内の「債券」カテゴリよりご希望に沿う投資信託をチェックしてみましょう。

千葉銀行 基準価額一覧

【リスクがあればリターンも大きい】ハイリスク・ハイリターン金融商品

「とにかく大きなリターンを得たい!そのためにはリスクもいとわない!」という方は、ハイリスク・ハイリターンな金融商品を選択する必要があります。ハイリスク・ハイリターンな金融商品は、投資金額が数倍から数十倍になる可能性を持っている反面、投資金額の大部分を失う危険性も高いです。一般的にハイリスク・ハイリターンな金融商品例は、下記のとおりです。

<ハイリスク・ハイリターンな金融商品例>

  • 信用取引
  • 先物取引
  • オプション取引
  • FX(外国為替証拠金取引)

これらの金融商品は手元資金が小さくとも大きなリターンが得られるチャンスを秘めていますが、投資元本をまるごと失うリスクも持っています。

ハイリスク・ハイリターンで代表的な投資信託とは

株式を対象とする投資信託では、複数の企業へ分散して投資することで、積極的なリターンを狙います。国内株式よりも海外株式を対象とした投資信託のほうがリスクは高くなりますが、その分大きなリターンも期待できる傾向にあります。

リスクが高いといっても分散して投資するため、手元の金額をまるごと失ってしまうようなリスクは低くなっています。このように、リスクをある程度コントロールしつつ一定以上のリターンを目指すなら、株式型の投資信託がおすすめでしょう。

気になる方は、下記ページ内の「株式」カテゴリより投資信託をチェックしてみてください。

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バランスよく両方を保有する比率も大切

リスクとリターンには相互関係がありますが、重要なのは「保有する比率」です。ローリスクばかり求めてリターンがほとんどないのでは、将来を豊かにする難易度が格段に上がってしまいます。逆にハイリスクばかり追い求めていては、ギャンブルのようになってしまいがちです。だからこそ、リスク回避を優先するものと積極的なリターンを目指すものの両方を保有することが大切なのです。

日本銀行調査統計局「資金循環の日米欧比較」によると、日本の家計における金融資産構成のうち、株式等と投資信託の合計割合は14.7%です。対して米国は52.4%、ユーロエリアで29.9%となっています。つまり日本に比べて米国は約3.5倍、ユーロエリアでは約2倍の割合でリスク資産を保有しているのです。

このような結果から見ると、日本の家計は海外に比べてローリスク資産に偏っているといえます。

リスクとリターンの振れ幅を抑える高等テクニック「コアサテライト戦略」とは

リスクとリターンの振れ幅を抑えるために、「コアサテライト戦略」というテクニックがあります。コアサテライト戦略(=攻めと守りの投資戦略)とは、低リスクで安定的な運用を目指す(コア)と、積極的なリターンを狙う資産(サテライト)に分けて考える戦略のことです。

コアに属する資産は、ローリスクな金融商品で運用を行います。対してサテライトに属する資産は、ミドルリスク~ハイリスクな金融商品で運用を行います。このようにそれぞれの資産方針に沿った金融商品を利用することで、資産全体の振れ幅を抑えるのが攻めと守りの投資戦略なのです。

ご自身の資産をより安全に大きくしていくうえで有効な知識ですので、参考にしてみましょう。

アプリで手軽に始められる!千葉銀行の投資信託

千葉銀行では、アプリで投資信託を簡単に購入・売却することができます。アプリならいつでもどこでも購入・売却でき、資産の状況も把握しやすくなっています。これから投資信託を始めるなら、「ちばぎんアプリ」を上手く活用するのがおすすめです。

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そんな方には「ちばぎんアプリ」がおすすめです。

ちばぎんアプリなら、以下のメリットがあります。

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千葉銀行で投資信託をご利用の際にはぜひご活用ください。

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  • 投資信託に関するご注意事項

    • 投資信託は預金ではなく、預金保険の対象ではありません。
    • 過去の運用実績は、将来の運用結果を約束するものではありません。
    • 投資信託は、株式、公社債などの値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。また、外貨建て資産に投資するものは、この他に為替相場の変動等の影響により基準価額が変動するため、投資元本を割り込むことがあります。これらに伴うリスクは、ご投資家のみなさまご自身のご負担となります。
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      商号等 株式会社 千葉銀行
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      加入協会 日本証券業協会
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