銀行の投資信託はどんな人が向いている?
メリットやデメリットをチェック!
投資信託をいざ購入しようとした時、最初に出てくる疑問が「どこで購入するか」ということです。投資信託と一口に言っても、購入できる場所には「銀行」「証券会社」などのさまざまな選択肢があり、実店舗で相談できる場合やネットで完結する場合もあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
したがって、どの金融機関を選択するか、ご自身に適しているかどうかも見極めなければなりません。
この記事では、銀行で投資信託を始める際のメリットやデメリットをご説明したうえで、年代別におすすめの投資信託を解説していきます。どこで投資信託を始めようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
公開日:
更新日:2023.04.01
目次
銀行で投資信託を始めたい!気になるメリット・デメリットを紹介
銀行で投資信託を始めようか悩んでいる時にインターネットで検索すると、「銀行で投資信託を買わないほうが良い」といった意見を目にすることがあります。多くの場合ですと、ネット銀行やネット証券と購入時手数料のコストを比較してこのような意見になっていることが多いのではないかと思います。
しかしながら投資信託の場合、全ての人にとって「とにかくコストは安ければ安いほど良い」というわけではありません。なぜなら銀行には、コストがかかる分、他の購入場所にはない特徴があるからです。その特徴によって、メリットになる人とデメリットになる人が分かれるわけです。
ここでは、銀行での投資信託の購入がデメリットになる人とメリットになる人について、わかりやすくご説明していきます。ご自身がどちらに当てはまるか、チェックしてみてください。
投資信託を銀行で始めることがデメリットになる人とは?
投資信託を銀行で始めることがデメリットになる人の特徴をまとめると、次の項目に該当する方です。
<銀行での投資信託購入がデメリットになる人の特徴>
- あまりコストをかけたくない
- 株を購入したい
- 膨大な選択肢の中から自分で商品を選びたい
なぜこれらに該当する人が銀行での投資信託購入がデメリットに繋がるのか、1つずつご説明していきます。
あまりコストをかけたくない人
「知識があるからとにかくコストを安く抑えたい!」という方には、銀行での投資信託の購入がデメリットに繋がる可能性があります。なぜなら銀行とネット銀行・ネット証券のコストを比較すると、ほとんどの場合ネット銀行やネット証券のほうが低く抑えられるからです。
なぜ銀行とネット銀行・ネット証券にこのようなコスト差が発生するのかというと、銀行には対面でのコンサルティングサービスが付随しているからです。銀行は、お客さまのライフスタイルや運用方針を細かくヒアリングしたうえで、厳選した銘柄を提案しています。わかりやすくいえば、金融知識の勉強や銘柄選定に伴う手間を軽減できるわけです。その分、コストの面ではどうしてもネット銀行・ネット証券よりも高くなってしまう側面があります。
したがってご自身に十分な知識量があり、銘柄選定などの手間よりもコストの低さを最優先したい方には、銀行での投資信託の購入はデメリットになるでしょう。
しかし当行も含め、ほとんどの銀行ではインターネットバンキング等のチャネルを限定して、インターネット用のコストの低い(購入時手数料無料、低信託報酬)投資信託を取り扱っています。すでにお取引のある銀行でもネット銀行・ネット証券と同水準のコストで投資信託を始められる場合があります。すでに取引のある銀行のホームページを見る、あるいは問い合わせをしてみることをおすすめします。
なお、千葉銀行の「ちばぎんアプリ」では、アプリ専用投信のラインアップをご用意しており、購入時手数料も全て無料となっています。
株の購入をしたい人
銀行では投資信託だけでなく、定期預金や外貨預金、国債等のさまざまな金融商品を取り扱っていますが、上場企業などの株式取引は取り扱っていません。したがって、「株を購入したい」という方には、銀行での取引は不向きでしょう。
※千葉銀行ではグループ会社の「ちばぎん証券」をご紹介することが可能です。
ただし注意点として、個別企業の株式取引は基本的にハイリスク・ハイリターンが前提です。株価は企業の業績だけでなく、相場の急変動や予期せぬ不祥事によって、乱高下するリスクがあることを理解しておかなければなりません。安定志向の方には複数の株式に分散投資できる投資信託がおすすめです。ご自身の運用方針を踏まえつつご検討ください。
膨大な選択肢の中から自分で商品を選びたい
一般社団法人 投資信託協会「数字で見る投資信託」によると、2022年11月末の時点で国内に5,880本もの投資信託の銘柄が存在していることがわかります。しかし全ての購入場所で全商品が購入できるわけではありません。一般的に取扱商品数を比較した場合には、銀行よりもネット銀行やネット証券のほうが多いでしょう。したがって、「膨大な選択肢の中から自分で商品を選びたい」という方にとっては、銀行での投資信託購入がデメリットに繋がる可能性があります。
しかしながら、中には「そんなにたくさんあってもどれが自分に合っているかわからない」という方もいらっしゃるかと思います。そのような方にとっては、厳選したラインアップから購入できる、店舗を有する銀行や証券会社のほうが、メリットは大きくなるでしょう。
このように、銀行での投資信託の購入がデメリットになる人もいれば、反対にメリットになる人もいるのです。
投資信託を銀行で始めることがメリットになる人とは?
投資信託を銀行で購入することがメリットになる方は、次のような特徴に該当する方です。
<銀行での投資信託購入がメリットになる方の特徴>
- 投資初心者で何から始めていいかわからない
- 普段利用している銀行ですぐに始めたい
- リスクが低い初心者向けの金融商品から始めたい
- 仕事が忙しく、お金の運用に時間が取れない
なぜこれらの特徴を持つ人に銀行での投資信託購入が適しているのか、1つずつご説明していきます。
投資初心者で何から始めていいかわからない方
「投資初心者で何から始めていいかわからない」という方には、銀行での購入によるメリットが大きいといえます。なぜなら店舗を有する銀行や証券会社には、担当者と直接相談できる窓口があるからです。特に投資信託の運用に慣れていない方にとっては、顔を合わせて相談するほうが、より安心して運用を開始できるのではないでしょうか。
加えて銀行では、投資商品だけでなく定期預金や住宅ローンといった金融商品も取り扱っています。したがって、「運用資金をどうやって捻出するか」「無理のない投資比率はどのくらいか」といった個々の情報に寄り添ったプランも相談しやすい体制が整っています。
銀行はいわば「お金の総合相談窓口」です。初めての投資だからこそ、総合的なお金の相談がいつでもできること、またその相手が金融商品のプロで、かつ身近にいることの安心感は非常に大きいでしょう。
利用している銀行ですぐに始めたい方
多くの人が普通預金口座を所持していることからもわかるように、お金に関わるサービスの中では銀行は身近な存在といえます。すでに預金口座を持っている方であれば新しく預金口座を開設する必要はないことから、「いつも使っている銀行で投資信託を始めたい」という方も多いのです。
また、なかには「長くお付き合いするなかで顔なじみのある担当者がいる」という理由で銀行を選択される方もいます。このようにすぐに投資信託を始めたい方にとっては、使い慣れた銀行での購入はメリットがあるでしょう。自宅または職場の近くにいつも利用している店舗がある、ということは銀行で投資信託を始めるきっかけになりますね。
リスクの低い初心者向けの金融商品から始めたい方
「リスクの低い初心者向け金融商品から投資信託を始めたい」という方にも、銀行での投資信託の購入が適しています。
なぜなら、一般的に銀行が取り扱う投資信託の商品を選定する際には、証券会社と比べて安定性を重視する傾向があるからです。したがって、初心者の方向きの銘柄の中から選べるというメリットがあるといえます。
また一般的な証券会社だとFXや個別株取引、海外個別株取引といった高リスク商品も目にすることになります。このようなハイリスク・ハイリターンな商材は一見魅力的に見えてしまうため、混乱しやすい側面もあります。対して銀行であればリスクを抑えた商品ラインアップが中心となっているため、より安心して利用しやすいでしょう。また、わからない点があっても実際に足を運ぶことができる銀行なら、窓口でその場で対面して相談できるので、このような心強さも1つのメリットといえますね。
仕事が忙しくお金の運用に時間が取れない方
「投資はしたいけど、仕事が忙しくてお金の運用に手が回らない」という方にとっても、銀行は大きなメリットのある存在です。なぜなら、金融商品のプロである担当者の知識を借りながら銘柄を選定できるからです。
投資信託とひとことで言っても、銘柄ごとの市場や、備えるべきリスクが異なります。それらを1つ1つ勉強しながら選ぶのも良いかもしれませんが、忙しい方にとってはそんな時間を取ること自体、難しいのではないでしょうか。
たしかに手続きの面では自宅でできるネット取引のほうが有利といえますが、銘柄の選定は誰もアドバイスしてくれません。銘柄の選定で煩わしさを感じてしまい、そのまま投資信託の運用を諦めてしまうこともあります。
銀行ならとにかく窓口へ赴いてしまえば、自分のリスク許容度や期待するリターンを知識の豊富な担当者との対話を通じて整理をすることができます。整理したニーズから絞り込まれた銘柄から自分に合っている商品を選び、商品選択が完了します。独力で膨大な数のある商品を取捨選択するのは大きな負担がかかるものですが、担当者の知識を活用することで銘柄選定の負担が軽減するでしょう。
このように、お忙しい方ほどアドバイスを活用できる銀行を利用するメリットは大きいといえます。
投資信託をどこで買う?選ぶ時のチェックリスト
投資信託を始める際に多くの方が抱く疑問が、「どこで買うか」という点です。しかし先述したように銀行には銀行の、ネット証券会社にはネット証券会社のメリットがあります。つまり全ての人に最適な選択肢というのは存在していません。
そこで、購入場所を選ぶためのチェックポイントを作成しました。
<投資信託の購入場所選びチェックポイント>
- 信頼できるかどうか
- 買いたい投資信託(ファンド)があるか
- 窓口で相談できるか
- インターネット取引があるか
- コスト面で納得できるか
このチェックポイントを1つずつ確認しながらご自身の価値観を明確にしていけば、より適した場所で投資信託を購入しやすくなります。大切なポイントですので、1項目ずつご説明していきます。
信頼できるかどうかで選ぶ
最初にチェックすべきポイントが、「信頼できるかどうか」というポイントです。
一般社団法人 投資信託協会が行った投資信託に関するアンケート調査によると、投資信託の興味・関心・購入のきっかけの部分では「金融機関の人に勧められて」が最も多い結果になっています。このような結果から考えると、金融機関は信頼されていることがわかります。
ご自身の努力の結晶であるお金を安心して任せられるかどうかは、購入場所選びの重要なポイントです。特に、多くの方にとってお金の話題は非常に繊細なテーマですから、信頼感を重視したい方には対面窓口での購入がおすすめです。
もし対面相談も重要視されないのであれば、非対面での購入を検討しましょう。
千葉銀行では、非対面をご希望のお客さまに「ちばぎんアプリ」で簡単に投資信託のお取引ができるようになりました。
ご興味をお持ちの方はこちら:ちばぎんアプリ
買いたい投資信託(ファンド)があるかどうかで選ぶ
銘柄の目星がすでに付いている方は、希望する購入場所に「買いたい投資信託(ファンド)があるかどうか」を確認しましょう。なぜなら、購入場所によって取扱商品は異なるからです。
購入場所に希望する銘柄があるかどうかは、一般社団法人 投資信託協会の「投信総合検索ライブラリー」で検索すれば確認できます。
ファンドの中には、金融機関が独自で扱っている限定銘柄も存在しています。そのような限定銘柄は指定の金融機関からしか購入できない場合があるので、注意しましょう。
万が一希望銘柄の取扱いがなければ、商品を変更するか購入場所を変更するか、どちらかを判断する必要があります。
窓口で相談できるかどうかで選ぶ
投資信託を始める際には、さまざまな疑問が出てきます。例えば、「今の収入に対してどのくらい投資するべきか」「住宅ローンを含めた収支とのバランスはどうか」など、資金の問題は投資以外の部分にも波及してきやすいのです。そのような場合に、「窓口で相談できるか」は重要なチェックポイントになってくるでしょう。
窓口があるのは、対面相談を行っている銀行や証券会社です。ただし証券会社は投資商品のみを取り扱っているため、住宅ローンや定期預金等のアドバイスを受けるのは難しいといえます。したがって総合的な資金相談を含む場合には、銀行の窓口で投資信託を購入するのが適切でしょう。
逆に、ご自身に十分な知識があり相談が不要な場合は、ネットでの投資信託購入が適しています。
インターネットの取引もあるところを選ぶ
次にチェックするべきポイントは、「インターネット取引が可能かどうか」です。インターネット取引とは、店舗へ出向かなくてもネット上で投資信託の売買を完結できる仕組みのことです。
インターネット取引が可能であれば、万が一相場の急変動があったとしてもすぐに売買を行うことができるため、より安心感があるといえますね。
千葉銀行では、インターネット上で投資信託を売買できるサービス「ちばぎんマイアクセス」と、「ちばぎんアプリ」を導入しています。千葉銀行の普通預金口座をお持ちであれば、投資信託口座の開設も「ちばぎんアプリ」上で手続きができるので、少ない手間で投資信託を始められます。詳細な手順は、千葉銀行 ホームページの「お取引のはじめ方」をご覧ください。
コストを比較して選ぶ
最後のチェックポイントが、実際に投資信託を購入する際の「コスト」です。投資信託の運用にかかるコストは大きく分けて、「購入時手数料(申込手数料)」「信託報酬」「信託財産留保額」3つです。この3つのうち特にチェックすべきなのが、購入時手数料(申込手数料)です。
なぜ購入時手数料(申込手数料)をチェックする必要があるのかというと、同じ銘柄でも購入する場所によって異なるからです。信託報酬や信託財産留保額については、どこで購入しても基本的には同じ数値になっているケースが多いです(銘柄によって異なります)。
購入時手数料(申込手数料)は「(1口あたり基準価額×購入口数)に対し○%」と表記され、投資信託の説明書である目論見書に記載されています。購入時手数料(申込手数料)は購入時に販売会社へ支払うコストなので、必ず比較しておきましょう。
ただし先述したように、「とにかくコストは安ければ安いほど良い」というわけではありません。対面窓口でのコンサルティング機能が付随している購入場所はどうしてもコストが高くなる傾向があるため、ご自身の知識量や手間の軽減度合いも含めて総合的に検討するようにしましょう。
千葉銀行は投資情報格付で「S+」評価を受けています
千葉銀行は、投資情報格付で「顧客本位の投信販売会社:S+」の評価を第三者から受けています。
Sの符号は”顧客の最善の利益を図るための取組みが行われており、多くの優れた要素がある場合”に与えられるものです。千葉銀行では、お客さまのライフスタイルに寄り添った総合的なお金の相談が可能ですので、ぜひ一度最寄りの窓口へお立ち寄りくださいませ。
アプリで手軽に始められる!千葉銀行の投資信託
千葉銀行では、アプリで投資信託を簡単に購入・売却することができます。アプリならいつでもどこでも購入・売却でき、資産の状況も把握しやすくなっています。これから投資信託を始めるなら、「ちばぎんアプリ」を上手く活用するのがおすすめです。
- 店頭へ行くのは時間がかかる
- スマホでサクッと手続きしたい
そんな方には「ちばぎんアプリ」がおすすめです。
ちばぎんアプリなら、以下のメリットがあります。
- 投資信託口座・NISA口座の口座開設がオンライン上で完結
- 最短で申込みの翌営業日に投資信託の口座開設が可能
- 24時間手続きが可能(メンテナンス時間除く)
- アプリ専用投信なら購入時手数料無料
千葉銀行で投資信託をご利用の際にはぜひご活用ください。
「じっくり相談しながらご自身に合う資産運用を見つけたい。」
そんな方は、店頭窓口での専任担当者による、ご相談もいただけます。
土日祝日のご面談、平日夕刻のご面談にも対応する「コンサルティングプラザ」もご利用いただけます。
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